本音の家作り
◇ほんねの家造り◇
家造りはお金の工面も大切ですが、どのハウスメーカーや工務店に頼むかでも頭を悩まします。
弊社は、地元でも最大手の木材・建材の販売店ですし、自分も営業マンとして、あらゆる工務店(取引先は大手、地元合わせて200社以上)、大工さんを通して新築(2,000宅以上)にタッチしてきました。
そこでいかに一般の施主が、間違った家造りをしているかが解りました。
そこら辺をこれから話したいと思います。
本音を言わせてもらえれば、しっかり勉強していない施主も悪いと思うのですが、大方は騙されているといっても過言ではないでしょう。
生涯一度の買い物です。
充分気をつけて家造りという夢を実現してもらいたいと思います。
まずは、「家」という物の、基本的な知識から話したいと思います。
構造的には大きく、「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」の三つに分けられます。が、これからの話は、主に「木造」になります。
一口に「木造」といっても、今日では数多くの種類と工法があります。それでも大きく分ければ、「在来工法」と「2×4(ツーバイ)工法」に分けることができます。
在来工法
2×4工法 ![de1[1].jpg](http://rinnzai.com/de1%5B1%5D.jpg)
![de2[1].jpg](http://rinnzai.com/de2%5B1%5D.jpg)
「在来工法」とは、昔からある日本式の建て方で、大工さんが墨付(すみつけ)をして土台、桁、柱と刻んで、棟上(むねあげ)をしてから屋根、壁、内装と仕上げていくやり方です。
どちらがいいかと問われれば、文句なく「在来工法」と答えます。
理由はたくさんありますが、早い話が日本の高温多湿な風土には、外国の2×4は適さないということです。
確かに昨今の技術の進歩はすばらしく、耐震性やブランドといった選択するうえでの目安も変わってきています。
ですが、なおさら私が言いたいのは「家」を選ぶための選択眼が重要になるということです。
話は「在来工法」に戻ります。
在来で大切なことは、「大工さんでその家の出来が決まる」ということです。言い替えれば、工務店選びより大工選びが重要ということです。しかし現実的には、大工を指名して家を建てることは難しいことだと思います。実際、いかに大工によって家の良し悪しが違うかは、知る人ぞ知るところです。ですから、工務店の側もいい大工を手に入れることに、本当に必死になっています。
有名な工務店に善い大工ばかり居るわけでもないし、無名の工務店でも、善い大工を抱えているところがある。まさに家を建てるということは、「宝くじを買うのと変わらない」というのが真実です。
次回は、なぜそんなに大工によって違うのか、また、善い大工とはどんな大工か、工務店の実態みたいなものを話したいと思います。
◆ 本音の家造り パート2 ◆
なぜ、大工によってそんなに家の出来が違うのか?
昔は大工さんと言えば棟梁がいて、難しい仕事をしながら、何人かの弟子に簡単な部分をやらせる。
つまりいく人かで家を建てていくやりかたでした。
が、今はそのほとんどが弟子を持たない一匹狼の形をとっています。
大工になろうという人が減ったせいもありますが、
仕事の受け方が「手間受け坪評価」、つまり建て坪にたいして、坪いくら(坪五万~七万が洋風の家、六万~十万が和風の家で、その家の凝りかたによって違う。)というやり方によるところが大きな理由の一つです。
もっと砕いて話すと、建坪四十坪の家で、大工手間が坪六万とすると、大工の手間代(職人の工賃を手間という)は、四十坪×六万で二百四十万、大工の工期は早い人でだいたい三ヶ月、遅い人で五ヵ月ですから、月八十万~五十万となります。
サラリーマンと比較すると高級みたいですが、年中休みなく仕事があるじゃないし、保険は入っていない、一番金のかかる道具、金物代(月に十万~二十万)は自前、一番働ける時期が三十代~四十代まで、(それでも年収一千万以上の人もごろごろいます)と、そんなに楽な職業でもありません。
ですから、弟子を抱えてトッチンカッチンとのんびりやっていけない、「だから一人でやっていく」、となるのです。
話はもとに戻りますが、ではなぜ大工によって違うのか?
今書いたように大工は坪いくらで仕事を請負けます、家一軒の請負金額がきまっているので、本人としては、早く仕上げて、次の物件に掛ったほうが収入が多くなります。
つまり手抜きをしてでも、早くその家を終わらせた方が良いのです。
手抜き場所は当然目に見えない部分、つまり構造部となります。
人でいえば骨の部分なのだから、これを手抜きされたのではたまりません。
大工も昨今の医者と同じで、医術よりも「算術」なのです。
もちろん、金よりも、プライド、技術、信用、といった大工もたくさん?います。
自分たちは、直接大工さんと仕事を共にしているので、誰がそうで、誰がそうでないかをよく知っています。
これで、「その家の出来が大工によって決まるし、いい大工とは、どんな大工か」が解ったと思います。
話は変わりますが、先の阪神大震災で、いかにも木造が駄目でプレハブ住宅が良いみたいに報道されましたが、
これは全くの間違いです。
重い瓦が地震に弱いのは確かでしょうが、木造が悪いわけでわありません。
倒れたのが昔の家で、木造瓦ぶきが多いのは確かですが、昔の対地震に対する建築基準は今よりもずっと甘く、皆それで建てられていたのです。
第一、建築基準がやかましく、構造計算までして建てられた、高速道路の橋桁までが倒れたのです。
真下の淡路島の木造が倒れても不思議ではありません。
木造が駄目というのは、大手プレハブメーカの汚い陰謀なのです。
それでも調査の結果、倒れた家の基礎に鉄筋が入っていない、土台を基礎に乗せたままで金物で止めていない、などのひどい手抜き工事があったそうです。
本当に悪いのは、木造ではなくて、手抜きをした建築屋なのです。
次回こそ、「本当に安心できる工務店とはどんな工務店か」、を話したいとおもいます。
◆ 本音の家造り パート3 ◆
本当に安心できる工務店とは、どんな工務店でしょうか?
人によってそのとらえ方には違いがあると思います。
ある人は、頑丈で何十年ももつ家を造ってくれる店。
ある人は、人に自慢できるようなセンスがあって見栄えのする家を造ってくれる店。
またある人は、単価にあったそれなりの家を造ってくれる店。など...
それこそ十人十色の思いがあることでしょう。
しかし私は、それらをひっくるめて一口で言い表すことが出来ます。
それは、「快適な住まいを造ってくれる店。」です。
そういうと、快適という言葉も十人十色で、いろいろなとらえ方があるでわないか、となりますが、それは違います。
そもそも住まいとは何でしょう?
人は結婚し、子供を産んで家族を形成していきます。
その家族が機能していく器、それが住まいです。
家族が住んでる家が集まって、地域社会を形成していきます。
住まいで人は、食事、排泄、睡眠といった生理的欲求をみたし
家族としての機能、最小単位の集団生活、育児、教育、その他を行います。
そこに住む家族ひとりひとりが、それらの行為を安心してできる場所、空間。
また、現在は便利ですが、非常に精神的にストレスを生みだしやすい社会です。
このストレスから解放され、身も心もゆったりできる休息の地、それが「快適な住まい」なのです。
ですから、そういうことがよく解っていて、そういう家を造ってくれる店
それが安心できる工務店といえると思います。
前回、プレハブより木造がいいといったのは、実にここに理由があります。
回りの住環境にマッチし、そこに住む人のためを思い、住まいの役割というものを十分意識した職人さんの手にかかった家、 そんな家は
家を商品(家は作品であるべきです)としてでしか見ていない、大手ハウスメーカー、それに準ずる大手地場工務店には、絶対に造れないと思います。
内装がきらびやかだとか、高価な住宅機器が設備されているかとかは、大した問題でないのです。
私が信じられないのは、何千万もする買い物を、大学を出たばかりの家のことを何も知らない若僧に任せることです。
「家は3軒建てないと、満足したものにならない。」というぐらい難しいものです。
ですから私は、自分の家を建てたことが無い営業マンは、施主の本当の願い事や切望事が、理解できないと思います。
たとえば、「子供が非行に走る家」があるのを知っていますか?
非行少年の家を調べてみると、ある共通した間取りになっているそうです。
それは、玄関に階段があって、二階に子供部屋がある家です。
つまり、子供がいつ帰ったのか、今居るのか居ないのか解らない、といった間取りだそうです。
住まいとそれを取り巻く環境は、子供の心身の影響に深く影響します。
また、女性の社会的進出も、住まいの形態に大きく作用されています。
当然高齢化社会も同様です。
家族のライフスタイルに合わせてマイホームを造るのが、一番重要なことです。
予算をどれ位にするか、資金をどうするかは、次の難関です。
まず、自分のライフスタイルを家族で話し合い、検討するべきです。
これがしっかりしていないと、どんなに良い工務店がついても満足できないでしょう。
私はいつも友達に「家はあせって建ててはダメ、三年~十年先を見込んで、良い工務店とか土地からじっくり相談し検討するものだ。」と言っています。
実際、こういった工務店は何十通りもプランを考え、煮詰めていきます。
最後に、スペースの関係上いいたいことの半分も書けませんでした。
これから新築を考えている方、ぜひ市内のあらゆる工務店と付き合っている我が社に相談にきてください。
必ず良いアドバイスができると確信しています。

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