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本音の家作り パート1

家造りはお金の工面も大切ですが、どのハウスメーカーや工務店に頼むかでも頭を悩まします。
弊社は、地元でも最大手の木材・建材の販売店ですし、自分も営業マンとして、あらゆる工務店(取引先は大手、地元合わせて200社以上)、大工さんを通して新築(2,000宅以上)にタッチしてきました。
そこでいかに一般の施主が、間違った家造りをしているかが解りました。

そこら辺をこれから話したいと思います。

本音を言わせてもらえれば、しっかり勉強していない施主も悪いと思うのですが、大方は騙されているといっても過言ではないでしょう。

生涯一度の買い物です。

充分気をつけて家造りという夢を実現してもらいたいと思います。

まずは、「家」という物の、基本的な知識から話したいと思います。
構造的には大きく、「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」の三つに分けられます。が、これからの話は、主に「木造」になります。
一口に「木造」といっても、今日では数多くの種類と工法があります。それでも大きく分ければ、「在来工法」と「2×4(ツーバイ)工法」に分けることができます。
「2×4工法」とは、アメリカから渡って来た住宅で、大手プレハブメーカーがこの工法を取り入れてやっています。
「在来工法」とは、昔からある日本式の建て方で、大工さんが墨付(すみつけ)をして土台、桁、柱と刻んで、棟上(むねあげ)をしてから屋根、壁、内装と仕上げていくやり方です。
どちらがいいかと問われれば、文句なく「在来工法」と答えます。
理由はたくさんありますが、早い話が日本の高温多湿な風土には、外国の2×4は適さないということです。
確かに昨今の技術の進歩はすばらしく、耐震性やブランドといった選択するうえでの目安も変わってきています。
ですが、なおさら私が言いたいのは「家」を選ぶための選択眼が重要になるということです。
話は「在来工法」に戻ります。

在来で大切なことは、「大工さんでその家の出来が決まる」ということです。言い替えれば、工務店選びより大工選びが重要ということです。しかし現実的には、大工を指名して家を建てることは難しいことだと思います。実際、いかに大工によって家の良し悪しが違うかは、知る人ぞ知るところです。ですから、工務店の側もいい大工を手に入れることに、本当に必死になっています。

有名な工務店に善い大工ばかり居るわけでもないし、無名の工務店でも、善い大工を抱えているところがある。まさに家を建てるということは、「宝くじを買うのと変わらない」というのが真実です。

次回は、なぜそんなに大工によって違うのか、また、善い大工とはどんな大工か、工務店の実態みたいなものを話したいと思います。