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本音の家造り パート3

本当に安心できる工務店とは、どんな工務店でしょうか?人によってそのとらえ方には違いがあると思います。
ある人は、頑丈で何十年ももつ家を造ってくれる店。ある人は、人に自慢できるようなセンスがあって見栄えのする家を造ってくれる店。またある人は、単価にあったそれなりの家を造ってくれる店。など…

それこそ十人十色の思いがあることでしょう。
しかし私は、それらをひっくるめて一口で言い表すことが出来ます。それは、「快適な住まいを造ってくれる店。」です。

そういうと、快適という言葉も十人十色で、いろいろなとらえ方があるでわないか、となりますが、それは違います。
そもそも住まいとは何でしょう?
人は結婚し、子供を産んで家族を形成していきます。
その家族が機能していく器、それが住まいです。
家族が住んでる家が集まって、地域社会を形成していきます。
住まいで人は、食事、排泄、睡眠といった生理的欲求をみたし、家族としての機能、最小単位の集団生活、育児、教育、その他を行います。
そこに住む家族ひとりひとりが、それらの行為を安心してできる場所、空間。
また、現在は便利ですが、非常に精神的にストレスを生みだしやすい社会です。
このストレスから解放され、身も心もゆったりできる休息の地、それが「快適な住まい」なのです。

ですから、そういうことがよく解っていて、そういう家を造ってくれる店。それが安心できる工務店といえると思います。

前回、プレハブより木造がいいといったのは、実にここに理由があります。
回りの住環境にマッチし、そこに住む人のためを思い、住まいの役割というものを十分意識した職人さんの手にかかった家、そんな家は家を商品(家は作品であるべきです)としてでしか見ていない、大手ハウスメーカー、それに準ずる大手地場工務店には、絶対に造れないと思います。
内装がきらびやかだとか、高価な住宅機器が設備されているかとかは、大した問題でないのです。
私が信じられないのは、何千万もする買い物を、大学を出たばかりの家のことを何も知らない若僧に任せることです。
「家は3軒建てないと、満足したものにならない。」というぐらい難しいものです。
ですから私は、自分の家を建てたことが無い営業マンは、施主の本当の願い事や切望事が、理解できないと思います。

たとえば、「子供が非行に走る家」があるのを知っていますか?
非行少年の家を調べてみると、ある共通した間取りになっているそうです。
それは、玄関に階段があって、二階に子供部屋がある家です。
つまり、子供がいつ帰ったのか、今居るのか居ないのか解らない、といった間取りだそうです。
住まいとそれを取り巻く環境は、子供の心身の影響に深く影響します。
また、女性の社会的進出も、住まいの形態に大きく作用されています。
当然高齢化社会も同様です。
家族のライフスタイルに合わせてマイホームを造るのが、一番重要なことです。

予算をどれ位にするか、資金をどうするかは、次の難関です。
まず、自分のライフスタイルを家族で話し合い、検討するべきです。
これがしっかりしていないと、どんなに良い工務店がついても満足できないでしょう。

私はいつも友達に「家はあせって建ててはダメ、三年~十年先を見込んで、良い工務店とか土地からじっくり相談し検討するものだ。」と言っています。
実際、こういった工務店は何十通りもプランを考え、煮詰めていきます。

最後に、スペースの関係上いいたいことの半分も書けませんでした。
これから新築を考えている方、ぜひ市内のあらゆる工務店と付き合っている我が社に相談にきてください。
必ず良いアドバイスができると確信しています。